排水処理に最適なポンプとは?固形物を含む汚泥もスムーズに移送する選定のポイント
排水処理における「固形物を含む流体」の移送課題
製造業の現場では、排水処理工程において固形物を含む汚泥やスラリーの移送が日常的に発生します。沈降槽からフィルタープレスへの送液や、排水処理施設での汚泥移送が不可欠です。
しかし、こうした用途では以下のような課題が発生します。
- ポンプの詰まり:固形物がポンプ内部で詰まり、運転が停止する
- 頻繁なメンテナンス:詰まりを防ぐために分解清掃が頻繁に必要になる
- 部品の摩耗:固形物による摩耗で部品交換の頻度が高くなる
- 吸込不良:沈降槽の底部から汚泥を吸い上げる力が不足する
これらの課題を解決するには、固形物に強くかつメンテナンス性に優れたポンプの選定が重要です。
排水処理用ポンプに求められる3つの性能
排水処理における固形物を含む流体の移送では、以下3つの性能が不可欠です。
1. 固形物通過性能(詰まりにくさ)
ポンプ内部の流路が広く、固形物がスムーズに通過できる構造が必要です。特にボールバルブやダイヤフラムの設計が、固形物の通過性に大きく影響します。
選定のポイント
- ポンプの許容固形物径を確認する
- ボールバルブの材質と構造を確認する
- 流路設計がシンプルで広いものを選ぶ
2. 高い自吸能力
排水処理施設では、沈降槽や汚泥タンクの底部から流体を吸い上げる必要があります。自吸能力が高いポンプであれば、設置位置の自由度が高まり、配管設計もシンプルになります。
選定のポイント
- ドライ運転が可能な構造
- 吸込揚程が高い機種を選定する
- 起動時の呼び水が不要な設計
3. メンテナンス性と耐久性
固形物を含む流体を扱う以上、定期的なメンテナンスは避けられません。しかし、分解・清掃・組み立てが容易な構造であれば、現場の負担を軽減できます。
選定のポイント
- ボルト締め構造で分解が容易
- 部品点数が少なくシンプルな設計
- 摩耗に強い材質を選定(PTFE、サントプレンなど)
エアダイヤフラムポンプが排水処理に適している理由
排水処理における固形物を含む流体の移送には、エアダイヤフラムポンプが広く採用されています。
その理由は以下の通りです。
シンプルな構造で詰まりに強い
エアダイヤフラムポンプは、モーターやインペラを持たず、エア圧によってダイヤフラムを往復運動させるシンプルな構造です。このため、流路が広く設計でき、固形物がスムーズに通過します。
高い自吸能力とドライ運転可能
エア駆動のため、吸込揚程が高く、空運転(ドライ運転)をしてもポンプが損傷しません。排水処理施設では液面が変動することが多いため、この特性は大きなメリットとなります。
メンテナンスが容易
ボルト締め構造を採用しているモデルであれば、工具一つで分解・清掃が可能です。部品交換も現場で対応できます。
防爆対応で安全性が高い
エア駆動のため電気火花が発生せず、引火性のある排水処理環境でも安全に使用できます。
AROダイヤフラムポンプの排水処理における導入事例
AROダイヤフラムポンプは、排水処理において長期間安定稼働している実績があります。
CASE 01:段ボール製造業の排水処理( 株式会社ミラクア様)
製品・品番: ダイヤフラムポンプ(666053-3EB、6661A3-3EB-C、6661T3-3EB-C)
使用環境・用途
段ボールの排水処理において、液体から固体を分離するフィルタープレスに送液するために使用しています。
導入してよかった点
小型であるにもかかわらず、非常に高い出力を持っており、フィルタープレスの性能を十分に引き出してくれています。
CASE 02:工業薬品メーカーの排水処理施設
製品・品番: ダイヤフラムポンプ(666053-3EB)
使用環境・用途
排水処理施設で沈降槽から汚泥をフィルタープレスに送り込むことに使用しています。
商品を購入いただいた経緯
排水処理メーカーからの推薦
導入してよかった点
15年以上使用して1度も壊れず、清掃、メンテナンスが容易であること。
CASE 03:サービス業の排水処理装置(株式会社マシンメンテナンス様)
製品・品番: ダイヤフラムポンプ(6661A3-3EB-C)
使用環境・用途
洗浄や清掃などの作業によって排出される汚水を適切に処理するための排水処理装置等で使用しています。
商品を購入いただいた経緯
ユーザーから指定された商品を使用しています。
導入してよかった点
想定していた通りの性能を発揮しています。
※使用実績であり、保証期間ではありません。使用環境により異なります。
排水処理用ポンプの選定で迷ったら専門商社に相談を
排水処理における固形物を含む流体の移送は、現場ごとに条件が大きく異なります。
- 固形物のサイズや形状
- 流体の粘度や腐食性
- 必要な流量と揚程
- 設置環境(防爆の要否、スペース制約)
これらの条件を総合的に判断し、最適なポンプを選定するには専門知識が必要です。
ユニツール株式会社では、40年の実績に基づき、お客様の現場に最適なAROダイヤフラムポンプをご提案しています。
- デモ機の無料貸出で事前検証が可能
- 1年間のメーカー保証付き
- 購入後の部品供給やメンテナンスサポートも充実
排水処理用ポンプの選定でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
排水処理における固形物を含む流体の移送には、詰まりにくさ・高い自吸能力・メンテナンス性の3つが重要です。
エアダイヤフラムポンプは、これらの要件をすべて満たし、実際に15年以上安定稼働している実績も多数あります。
適切なポンプ選定により、生産ラインの安定稼働と現場の負担軽減が期待できます。
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※記載の性能や実績は、特定の条件下で得られたものです。すべての環境で同じ結果を保証するものではないため、導入前には必ず担当者へご相談ください。