危険場所で使えるポンプとは?引火性流体の移送に適したエアダイヤフラムポンプの安全性
引火性流体を扱う現場でのポンプ選定の課題
化学工業、塗料製造、石油精製、製薬、溶剤取扱など、引火性の高い流体や可燃性ガスが存在する環境では、ポンプの選定に特別な注意が必要です。
電気火花や静電気が着火源となり、爆発や火災を引き起こすリスクがあるためです。
危険場所でのポンプ運用における主な課題
- 着火リスク:電動ポンプのモーター火花が着火源になる
- 静電気の発生:流体が配管内を流れる際に静電気が蓄積する
- 安全性の確保:作業者と設備を守るための適切な対策が必要
- メンテナンス時の安全管理:分解・清掃時にも安全対策が求められる
これらの課題を解決するには、本質的に着火源を持たない構造のポンプを選定することが最も確実です。
危険場所におけるポンプ選定の基本的な考え方
着火源を排除することが最優先
危険場所でポンプを安全に使用するための基本原則は、「着火源をできる限り排除する」ことです。
主な着火源には以下の原因があります。
- 電気火花:電動モーターやスイッチから発生
- 静電気:流体が配管やポンプ内を流れる際に発生
- 高温表面:摩擦熱や機械的発熱
- 衝撃火花:金属同士の衝突
エア駆動ポンプが持つ本質的な安全性
エアダイヤフラムポンプ(エア駆動ポンプ)は、圧縮空気を動力源とするため、電気モーターを使用しません。このため、電気火花という着火源を本質的に持たない構造となっています。
エアダイヤフラムポンプが危険場所に適している理由
1. 電気を使用しないため電気火花が発生しない
エアダイヤフラムポンプは圧縮空気(エアー)を動力源とするため、電気モーターを使用しません。このため、電気火花が発生せず、本質的に着火源を持たない構造となっています。
2. シンプルな構造で安全性が高い
モーターやインペラを持たないシンプルな構造のため、機械的な摩擦熱や発熱が少なく、安全性が高くなります。
3. シールレス設計で漏洩リスクが低い
ダイヤフラムポンプはシールレス設計のため、引火性流体が外部に漏れるリスクが極めて低く抑えられています。
4. ドライ運転が可能で運用の柔軟性が高い
エアダイヤフラムポンプは空運転(ドライ運転)をしてもポンプ自体が破損しにくいため、液面が変動する環境でも使いやすい特長があります。
※静電気蓄積のリスクを高める可能性があるため、運用上のルール決めをおすすめします。
5. 静電気対策が施されている
適切な接地(アース)により、静電気の蓄積を防ぐことができます。導電性材質の選定や接地対策により安全性を確保できます。
AROダイヤフラムポンプの安全設計と国際規格適合
AROダイヤフラムポンプは、危険場所での使用を想定した安全設計が施されており、多くのモデルが国際的な防爆規格に適合しています。
国際規格ATEX指令への適合
AROダイヤフラムポンプの多くのモデルは、欧州の防爆指令であるATEX指令に適合した設計となっています。
ATEX認証の意味
- 欧州の安全基準に適合していることの証明
- 非電気機器としての機械的防爆性能を満たしている
- 静電気対策が適切に施されている
※ AROダイヤフラムポンプはエア駆動のため日本の防爆検定(TIIS等)は不要です。一方で、「静電気対策」については、欧州防爆規格「ATEX」の取得により国際基準での安全性が証明されているため、国内でも安心してご使用いただけます。
静電気対策の重要性
引火性流体がポンプや配管内を流れる際には、摩擦により静電気が発生します。この静電気が着火源となるリスクがあるため、適切な対策が不可欠です。
AROダイヤフラムポンプの静電気対策
- 導電性材質の採用
- 確実なアース(接地)構造
- 静電気の蓄積を防ぐ設計
危険場所での使用実績
AROダイヤフラムポンプは、世界中の危険場所で広く採用されており、高い安全性と信頼性を誇ります。
化学工業での使用実績
引火性の高い溶剤や化学薬品の移送において、AROダイヤフラムポンプは長年にわたり安定稼働しています。エア駆動の本質的な安全性と、ATEX適合設計による静電気対策が評価されています。
石油・エネルギー産業での使用実績
ディーゼル燃料やオイルなどの引火性流体の移送においても、AROダイヤフラムポンプは高い信頼性を発揮しています。
※使用実績であり、保証期間ではありません。使用環境により異なります。
危険場所でのポンプ選定時の注意点
引火性流体を扱う現場でポンプを使用する際には、以下のポイントに注意が必要です。
1. エア駆動か電動駆動かを確認する
エア駆動ポンプ(AROダイヤフラムポンプ等)
- 電気を使わないため本質的に安全
- 日本の電気防爆検定は法的に不要
- 静電気対策が施された製品を選定する
電動駆動等ポンプ
- 日本の危険場所で使用する場合は、日本の防爆認証(TIIS等の型式検定)が法律で義務付けられている
- ATEX等の海外認証だけでは日本国内の危険場所では使用不可
2. 流体の引火点と可燃性ガスの種類を把握する
流体の引火点や、周囲に存在する可燃性ガスの種類によって、求められる安全対策が異なります。
3. 材質の適合性を確認する
引火性流体に対して耐薬品性を持つ材質(PTFE、PVDF、ステンレスなど)を選定する必要があります。
4. 接地(アース)対策を徹底する
静電気の蓄積を防ぐため、ポンプ本体と配管を適切に接地します。
5. 定期的なメンテナンスと点検
安全性を維持するため、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。
危険場所でのポンプ選定は専門商社に相談を
危険場所でのポンプ選定には安全性の確保、流体特性、使用環境など専門的な知識が必要です。
ユニツール株式会社では、35年以上の実績に基づき、引火性流体の移送に適したAROダイヤフラムポンプをご提案しています。
- ATEX適合設計モデルの豊富なラインナップ
- 流体特性に応じた材質選定のアドバイス
- 静電気対策を含めた安全な設置方法のご提案
- デモ機の無料貸出で事前検証が可能
- 1年間のメーカー保証と充実したアフターサポート
引火性流体を扱う現場でのポンプ導入を検討されている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
引火性流体を扱う現場でのポンプ運用には、着火源を持たない本質的に安全な構造が重要です。
適切なポンプ選定により、安全性の向上と安定稼働が期待できます。
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※記載の性能や実績は、特定の条件下で得られたものです。すべての環境で同じ結果を保証するものではないため、導入前には必ず担当者へご相談ください。